「ビットコインを販売所で買ってしまったけれど、損をしたの?」
「取引所で買うほうが安いとあとから知った。いったん売って買い直すべき?」
初めてビットコインを購入したあと、このように不安になる方は少なくありません。購入直後に評価額が下がっていると、「買い方を間違えたのでは」と焦ってしまいますよね。
結論からいうと、販売所で買っただけで失敗と決まるわけではありません。購入したビットコインが別の商品になったり、価値の低いビットコインになったりすることもありません。
ただし、販売所の購入価格と売却価格には「スプレッド」と呼ばれる差があります。そのため、買った直後に売却価格で評価されると、相場がほとんど動いていなくてもマイナスに見えることがあります。
この記事では、ビットコインを販売所で買ってしまったと感じている初心者の方に向けて、慌てて売る前に確認したいことと、次回からの買い方をやさしく解説します。
ビットコインを販売所で買っても失敗ではない
販売所は、利用者が暗号資産交換業者からビットコインを購入する仕組みです。画面に表示された金額を入力して確定するだけなので、初めてでも操作しやすく、注文が成立しやすいという特徴があります。
一方、取引所は利用者同士の注文を組み合わせて売買する仕組みです。販売所より価格差を抑えやすい傾向がありますが、板の見方や指値・成行注文など、慣れないうちは分かりにくい部分もあります。
つまり、販売所には「操作が簡単」という利点があり、取引所には「売買コストを抑えやすい」という利点があります。販売所を選んだこと自体が、取り返しのつかない間違いではありません。
▶ 関連記事:仮想通貨の販売所と取引所は何が違う?手数料・スプレッドを初心者向けに解説
買った直後に評価額が減って見える理由
販売所には、利用者がビットコインを買う価格と、利用者が売る価格があります。この2つの価格差がスプレッドです。
たとえば、1万円分を購入した直後に売却画面を開いたとき、受け取れる金額が1万円を下回って表示されることがあります。
これはビットコイン価格が急落したとは限らず、購入価格と売却価格の差が反映されている可能性があります。
「取引手数料無料」と表示されていても、売買コストがまったくないとは限りません。
金融庁が公表した資料でも、販売所は取引所よりスプレッドが大きくなる傾向が示されています。
スプレッドは固定ではなく、相場が大きく動いているときなどに広がる場合があるため、実際の購入価格と売却価格を確認することが大切です。
慌てて売る前に確認したい5つのこと
1.取引履歴で購入金額と数量を確認する
最初に、アプリや公式サイトの取引履歴を開きましょう。
確認したいのは、次の項目です。
- 購入日時
- 支払った日本円
- 購入したビットコインの数量
- 取引時の価格
チャートに表示されている現在価格だけを見ても、自分が実際にいくらで買ったのかは分かりません。
購入画面や取引履歴は、あとで損益を確認するときにも必要になります。可能であれば、年間取引報告書とあわせて保存しておくと安心です。
2.現在価格ではなく「売却時に受け取れる金額」を見る
アプリのホーム画面に表示される参考価格と、販売所の売却価格が同じとは限りません。
今売った場合の金額を知りたいときは、実際に注文を確定せず、売却確認画面まで進んで受取予定額を確認します。
ここで購入金額との差を見ると、現在の含み益・含み損を把握しやすくなります。
誤って売却を確定しないよう、最終確認ボタンは押さずに戻りましょう。
▶ 関連記事:仮想通貨の含み益・含み損とは?売らなければ損ではない?
3.すぐに使う予定のお金ではないか確認する
ビットコインは短期間でも価格が大きく動くことがあります。生活費や近いうちに必要なお金で購入していた場合は、保有を続けることにもリスクがあります。
一方、余剰資金として少額を購入し、長期的に様子を見るつもりだったなら、「販売所で買ったから」という理由だけで売却を急ぐ必要はありません。
購入方法と、保有を続けるかどうかは分けて考えましょう。
4.売って買い直す場合のコストを確認する
販売所でいったん売却し、再び購入すると、売却時と再購入時の価格差が影響します。
取引所を利用する場合でも、取引手数料がかかったり、希望した価格で注文が成立しなかったりする可能性があります。
「取引所のほうが安いらしい」と知ってすぐに動くのではなく、次の金額を確認しましょう。
- 現在の売却予定額
- 取引所で買い直す価格
- 売買にかかる手数料
- 日本円を出金する場合の手数料
売って買い直したことで、かえって負担が増える可能性もあります。
5.売却すると税金の計算対象になり得ることを知る
日本円でビットコインを購入して保有しているだけなら、通常はその時点で売却益は発生していません。
一方、ビットコインを売却したときは、売却額と取得価額などの差から所得を計算します。
国税庁は、暗号資産の売却や使用によって生じる利益について、原則として雑所得に区分すると案内しています。
少額の売却でも取引履歴は残し、「いくらで買い、いくらで売ったか」を確認できるようにしておきましょう。
販売所で買ったビットコインは取引所へ移せる?
「販売所で買ったビットコインを、取引所へ移動させたい」と考える方もいるかもしれません。
同じサービス内では、購入したビットコインが口座のBTC残高に反映される場合があります。その残高を取引所形式の売却に利用できるか、別の操作が必要かは、利用しているサービスと銘柄によって異なります。
また、すべての暗号資産が取引所形式に対応しているとは限りません。
利用しているサービスの公式ヘルプで、次の項目を確認してください。
- 取引所の対応銘柄
- 最低注文数量
- 取引手数料
- 使用可能残高
- 注文方法
なお、購入場所を販売所から取引所へあとから変更し、過去の購入価格を書き換えることはできません。
次回以降の購入方法を変更する、と考えるのが自然です。
次回から販売所と取引所を使い分ける方法
次にビットコインを購入するときは、注文を確定する前に次の項目を確認しましょう。
- 販売所と取引所のどちらを開いているか
- 購入予定額と受け取るBTC数量
- 取引手数料やスプレッド
- 最低注文数量
- 指値注文と成行注文の違い
操作に慣れておらず、まず少額で購入手順を経験したい場合は、販売所の分かりやすさが役立つこともあります。
コストを確認しながら購入したい場合は、取引所形式が用意されているかを確認してみましょう。
どちらか一方がすべての人に正解というわけではありません。仕組みを理解し、自分が納得できる方法を選ぶことが大切です。
よくある質問
販売所で買ったビットコインは価値が低いの?
いいえ。販売所で購入しても取引所で購入しても、同じビットコインです。
違うのは主に購入方法、提示価格、売買にかかるコストです。
販売所で買ったらすぐ売るべき?
販売所で買ったという理由だけで、すぐに売る必要はありません。
売却すると損益が確定し、再購入にも価格差や手数料が影響します。資金の用途や保有目的を確認して判断しましょう。
次回から取引所で買えば問題ない?
取引所形式ではコストを抑えやすい傾向がありますが、注文方法や最低注文数量、対応銘柄はサービスごとに異なります。
少額で操作を確認し、注文内容をよく見てから確定してください。
まとめ|販売所で買っても、まずは落ち着いて確認しよう
ビットコインを販売所で買ってしまったと気づいても、慌てて売る必要はありません。
買った直後に評価額が下がって見えるのは、相場の値動きだけでなく、販売所のスプレッドが影響している可能性があります。
まずは取引履歴、購入価格、BTC数量、現在の売却予定額を確認しましょう。
大切なのは、過去の購入を後悔することではなく、今回の経験を次の取引に生かすことです。
次回は販売所と取引所の違いを確認し、余剰資金の範囲で、自分が理解できる方法を選びましょう。
※本記事は暗号資産の一般的な仕組みを解説するもので、特定の売買を勧めるものではありません。サービスごとの最新条件は公式サイトでご確認ください。

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