「ビットコインを買うには、何万円も必要なのでは?」
少し前まで、私もそう思っていました。
ニュースで見るビットコインの価格はとても高く、「1BTCが○○万円」と聞くたびに、自分には関係のない世界だと感じていたのです。
ところが、ビットコインは1BTCを丸ごと買う必要がありません。小さな単位に分けられるため、利用する暗号資産交換業者が対応していれば、少額でも購入できます。
そこで私は、コーヒー1杯分ほどの500円を使って、ビットコインを購入してみることにしました。
目的は、500円を大きく増やすことではありません。
実際に購入すると何が表示されるのか、価格が動くとどのような気持ちになるのかを、自分で確かめてみたかったからです。
※本記事は、暗号資産を少額購入した体験と感想を紹介するものです。ビットコインや特定のサービスの利用をすすめるものではありません。
500円なら試せると思った理由
暗号資産について調べると、「今が買い時」「これから大きく上がる」といった言葉をよく見かけます。
しかし、初心者の私には、その予想が本当に正しいのか判断できません。
だからといって、最初から何万円も入れるのは不安でした。
家計には、食費、光熱費、住居費、教育費、病院代など、投資よりも先に守らなければならないお金があります。
そこで、生活費や貯金とは完全に分け、なくなっても暮らしに影響しない金額だけを使うことにしました。
500円も大切なお金ですが、購入画面や値動きを体験するための勉強代として、自分が納得できる金額でした。
ただし、すべての暗号資産交換業者で500円から購入できるとは限りません。最低注文額や購入条件はサービスによって異なります。
購入前に決めたルール
購入ボタンを押す前に、私は次のルールを決めました。
- 購入するのは最初に決めた500円だけ
- その日は追加購入しない
- 生活費や貯金には手をつけない
- 価格を確認する回数を決める
- 分からない画面が出たら操作を止める
価格が上がると、「もっと買えば増えるかもしれない」と思うことがあります。
反対に価格が下がると、「安くなった今こそ追加したほうがよいのでは」と考えてしまうこともあります。
最初に金額を決めておけば、その場の気分で予定外のお金を使うことを防ぎやすくなります。
少額購入で大切なのは、500円を必ず守ることではありません。自分で決めた上限を守る練習をすることだと感じました。
500円分を買うと何BTCになる?
購入画面で金額を入力し、銘柄がビットコインになっていることを何度も確認しました。
購入後、画面には「0.0000○○BTC」という小さな数字が表示されました。
数字だけを見ると、とても少なく感じます。
しかし、そのとき初めて、ビットコインは1BTCを丸ごと買うものではなく、一部分だけでも保有できることを実感しました。
500円で購入できるBTCの数量は、購入時点の価格によって変わります。
ビットコインの価格が上がれば、同じ500円で買える数量は少なくなります。価格が下がれば、買える数量は多くなります。
そのため、「500円なら何BTC買える」と固定されているわけではありません。
購入直後に500円より少なく見えた
購入後に評価額を見ると、500円ぴったりではありませんでした。
「買ったばかりなのに、もう減っているの?」
と驚きましたが、これには購入後の価格変動や、買値と売値の差などが関係している場合があります。
販売所では、ビットコインを購入する価格と、売却する価格が異なります。この差が「スプレッド」です。
たとえば、500円分を購入した直後に同じ量を売っても、500円がそのまま戻ってくるとは限りません。
画面に「売買手数料無料」と表示されていても、負担がまったくないという意味ではないことを、実際に購入して理解できました。
詳しくは、販売所と取引所の違い・スプレッドの仕組みで解説しています。
少額でも費用の確認は必要だった
500円の少額購入では、数十円の費用でも割合としては大きな負担になります。
購入前には、次の費用を確認する必要があります。
- 購入価格と売却価格の差であるスプレッド
- 売買手数料
- 日本円の入金手数料
- 日本円の出金手数料
- 暗号資産を外部へ送るときの手数料
特に銀行振込で手数料がかかる場合、500円分の購入に対して、振込費用の割合が大きくなることがあります。
少額だから費用を気にしなくてよいのではなく、少額だからこそ費用全体を確認することが大切です。
数円の値動きでも意外と気になった
購入前は、500円なら価格が下がっても気にならないと思っていました。
ところが、実際に自分のお金が動き始めると、数円の増減でも気になります。
「昨日より5円増えた」
「朝より10円減っている」
と、何度もアプリを開きたくなりました。
金額は小さくても、自分のお金になると気持ちは動きます。
もし保有額が5万円や50万円だったら、少しの値下がりでも落ち着いていられなかったかもしれません。
少額購入で分かったのは、無理なく持てる金額は、収入や貯金だけで決まるものではないということです。
価格が下がったときに、眠れなくなったり、家事や仕事に集中できなくなったりするなら、保有額が自分に合っていない可能性があります。
買い時より先に安全対策が必要だった
購入前は「いつ買えば安いのか」ばかり気にしていました。
しかし、実際に口座へお金を入れてみると、価格より先にアカウントを守る必要があると感じました。
私が確認したのは、次のような対策です。
- パスワードをほかのサービスと使い回さない
- 認証アプリなどを使った二段階認証を設定する
- ログイン通知や出金通知をオンにする
- SNSやメールのリンクからログインしない
- 認証コードを誰にも教えない
- 知らない人からの投資勧誘に応じない
500円でも自分のお金であることに変わりはありません。
少額だから安全対策を省略してよいのではなく、少額のうちに安全な使い方を身につけることが大切です。
購入記録を残しておくことにした
購入が終わったら、次の情報を確認できるようにしました。
- 購入した日と時間
- 支払った日本円
- 購入したBTCの数量
- 購入時の価格
- 手数料
- 販売所と取引所のどちらを使ったか
取引履歴は暗号資産交換業者のアプリでも確認できますが、後から探しやすい形で記録しておくと安心です。
将来ビットコインを売却したり、ほかの暗号資産に交換したりして利益が出た場合は、税金が関係する可能性があります。
少額だから記録しなくてよいと思わず、購入した時点から履歴を残す習慣をつけることにしました。
500円で得たのは利益よりも実感
今回、500円分のビットコインを購入して分かったのは、次のようなことです。
- ビットコインは1BTCを丸ごと買わなくてよい
- 少額でも評価額は上下する
- 自分のお金になると数円の変化でも気になる
- 購入直後からマイナスに見える場合がある
- 手数料だけでなくスプレッドの確認も必要
- 購入前の二段階認証が大切
- 購入日時や数量の記録を残したほうがよい
500円を大きく増やすことより、暗号資産の値動きや自分の気持ちを体験できたことのほうが、大きな収穫でした。
記事を読むだけでは実感しにくかったスプレッドや評価額の変化も、実際の画面を見ることで理解しやすくなりました。
500円でも急いで買う必要はない
少額で買えると聞くと、「それなら今すぐ始めよう」と思うかもしれません。
しかし、500円だから必ず安全というわけではありません。価格が下がれば評価額は減りますし、利用するサービスによって最低注文額や費用も異なります。
急な出費に備える貯金がない場合や、500円でも生活に影響する場合は、購入しないことも大切な判断です。
暗号資産は、必ず持たなければならないものではありません。価格を記録したり、仕組みを調べたりするだけでも勉強できます。
具体的な購入手順を確認したい方は、初めてのビットコイン購入方法をご覧ください。
まとめ|ワンコイン購入は自分を知る体験になった
私にとって今回の500円は、大きな利益を狙うためのお金ではありませんでした。
ビットコインがどのように表示され、どのように値動きし、自分がどのように感じるのかを確かめるための勉強代です。
実際に購入してみると、少額でも価格が気になり、購入前には分からなかった自分の感情にも気づきました。
大切なのは、金額の大小だけではありません。
生活に影響しない金額を決め、安全対策を行い、分からないことがあれば操作を止めることです。
焦って次の購入をするのではなく、まずは今回の体験を振り返りながら、自分に合った暗号資産との距離を考えていきたいと思います。
※暗号資産は価格変動が大きく、元本を下回る可能性があります。最低注文額、手数料、スプレッドなどはサービスや時期によって異なるため、金融庁および利用する事業者の最新情報をご確認ください。
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